夜の取引現場にて(異星人との遭遇2)

【文】:搭杢煉瓦 【他者変身】 「はぁはぁ。なんとか逃げ切れたか」 「どうなったか、様子を見に行ってみようぜ」 「・・・・そうだな」 二人の少年はしばらく経った後、恐る恐る様子を見に行くことにした。 そこに行くと宇宙船や周囲のものが燃え尽きていた。異星人の焼死体があってもよさそ うなのだがなぜかそこにはなかった。 「なっ・・・・これはひどい」 「なんてことだ・・・・」 少年らはその光景を目の当たりにしてしまい一時的に身体が震え固まってしまった。 だがやがて冷静さを取り戻すと周囲を見渡した。 すると宇宙船の中に何かが入っている大きな容器を発見した。中を見て見るとそこには 液体が入っていた。さらに近くには人間の髪の毛が入っているケースがあった。 「これは一体何なんだ?」 少年らはそれを不思議そうに見ていると背後から気配を感じ取りすぐに後ろを振り返った。 「ああああ・・・・・」 「そんな・・・・まじかよ・・・・・まだ生きてるのかよ」 そこには身体が焼け焦げておりボロボロな状態になっている二人の異星人の姿があった。 彼らは近くに落ちている容器を手に取り急いで飲んだ。 すると彼らの身体は見る見るうちに変化し、またしても灰色の肌から人間のような肌に 変わり毛が生え、さらに今度は胸が膨張し20代後半ほどの外国人(ヨーロッパ系)の ような金髪美女の姿に変化した。 「なん・・・・だと・・・・・・!!!」 「そんな馬鹿な・・・・!!」 彼らは二人の少年を見てニヤリと笑い近くに落ちているレーザーガンを拾った。 「よくもやってくれたな。地球人!!」 「だが、これでおしまいだ!」 彼らはレーザーガンを少年らに向け発射しようとしたのだが・・・・・・。 「うぐっ・・・・ぐはぁ・・・・・・・苦しい・・・・ぐあああああ!!!」 「くそっ・・・・・身体が焼けたせいで・・・・・細胞が狂ってしまったか・・・・・ ぅぐっ・・・・・うああああああぁぁああぁぁぁ!!!」 彼らはすぐに変身が解け金髪美女の姿から灰色の肌をしたグレイタイプの異星人の姿に 戻り身体が急激に乾燥し灰と化して散っていき跡形もなくなっていった。 「俺ら、もしかして助かったのか?」 「ああ、そうみたいだな・・・・・」 それを見た二人の少年は安心しほっとしていた。 (つづく)
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