夜の取引現場にて(異星人との遭遇1)

【文】:搭杢煉瓦 【他者変身】 深夜の2時頃のこと。 空から未確認飛行物体が街外れの廃墟の近くで着陸した。 その中から肌が灰色で爬虫類のような人型の人ならざる者・・・・・異星人が二人現れた。 彼らは辺りを一通り見渡した後、とある液体の入った容器を体内に注射した。 すると彼らの肉体は徐々に変化していった。 灰色の肌は人間のような肌色に・・・・爬虫類のような皮膚からは毛が生えた。 二人は人間の中年男性の姿に変化していた。 「これが地球か。移住するには悪くない星だな。どことなく我々の故郷・・・ ・・・ブングラ星(ケンタウルス座アルファ星Bd)にそっくりじゃないか」 「・・・だな。まずは邪魔な地球人どもを一掃しよう。移住はそれからだ」 「・・・・ああ」 彼らは人間の言葉で話し続けた。 そのときだった。茂みから音が聞こえた。 「むっ、誰だ!!」 彼らは茂みのほうに目をやった。 「あああ・・・・・なんてこった・・・・・気づかれた」 「・・・まじかよ」 そこには高校生くらいの少年が二人潜んでいた。 「聞いたなこいつ!」 彼らがレーザーガンを向けようとした瞬間、二人の少年は慌てており、とりあえず近く にあったオイルの入ったドラム缶を倒し逃げた。 彼らはオイルにより滑りレーザーガンを誤った方向に放ち炎がいっせいに出て燃えてしま った。 「ぐっ、ぐあああああっ!!!」 少年らは全速力で必死にその場を逃げて行ったため炎に巻き込まれることなく助かった。 (つづく)
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