柚とノラ猫

【文、絵】:搭杢煉瓦 【憑依】 私の名前は水城 柚(みずき ゆず)。小学6年生。 下校中に道路の脇でノラ猫を見つけた。 猫は私を見ると、「ニャーッ、ニャーッ!!」と 鳴きながら私の後をついていった。 私は立ち止まり、その猫を撫でようとすると 猫は私の頭に乗り、気持ち良さそうに眠った。 そこまではいいのだが、 猫が眠ってすぐに私もなぜか急に眠くなった。 ぼぅーっと、しながらも私はどこからか男の声を聞いた。 「ウヒヒッ、やっと眠ったか。猫に乗りうつったかいがあったぜ。 いま、そっちの身体に入るからな。お譲ちゃんよ。へへへっ!!」 <了> inserted by FC2 system