不快な侵入者

【文】：搭杢煉瓦         
【皮モノ】



「ぐへへぇ、なぁ、いいだろ、お前の中に入れてくれよ」

「や・・・やぁ・・・離してください。大声出しますよ・・・」


午後３時頃のこと。

人気のない裏道で中年男性が学校から帰宅途中と思われる少女に絡んでいた。

「おっと、それなら早くお前の中に入らないといけないな」


男はズボンのポケットから白い錠剤を取り出し少女に無理やりそれを飲ませようとした。

「やぁ、やだぁ、やめてえぇ！！うぅ・・・・」

少女は抵抗したのだが男の力により気絶させられ白い錠剤を飲まされた。
すると少女の身体が中身が抜けたかのように萎んだ。

「さてと、中に入るか」

男はそう言うと少女の身に付けている制服を脱がし少女の背中にナイフで切れ目を入れ
中に入った。着ぐるみを着るかのように・・・・・

そして男の身体と少女の身体が全身フィットすると身体の切れ目は消え、即座に荒っぽ
い感じで制服に着替え怪しい笑みを浮かべ小声で囁いた。

「ぐひひぃ。お着替え完了っと♪今の俺はどこからどう見てもこの娘だ。・・・・・『誰か
ぁ〜、助けてぇ〜、私の身体の中に変なおじさんが入ってきて嫌らしいことたくさんし
てくるよー』・・・・なんちゃってな♪この娘の真似も完璧だな。これからどんな嫌がら
せをしようかな。ぐはははは」

少女の身体に着替えた中年男性はその少女に成り済まし怪しい笑みを浮かべながらその
場を去って行った。


（了）



※執筆：2011/05/01
※加筆修正：2012/09/15
※公開：2012/09/15


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