女子高生おじさん 第7話「おじさんの学校での一日」



「早く行かないと遅刻しちゃうー。朝におじさんの身体に変えてオナニーするんじゃな
かった・・・・なんてな。うへへ」

『私』は私の記憶を瞬時に読み取り、気を失っている私の代わりに家を出て学校へ向か
った。

『私』は迷うこともなくスラスラと道を歩いていき学校へ辿り着いた。
そして廊下を歩いていると・・・・

「おはよう〜」

ツインテールをした茶色の髪をした少女とばったりと会った。少女の名前は皆木 亜鈴(
みなぎ ありん)。私の友達のひとりで、私と同様にテニス部に所属している。

昨日、私を保健室まで運んでくれたのも彼女だった。

「おはようー」

『私』はいつものように元気よく挨拶を返した。

「調子のほうは大丈夫?昨日、急に倒れたりしたから心配になって・・・・」

「ああ、もう大丈夫。疲れが溜まってたみたい・・・・」

「そう。それなら良かったー」

・・・・といった具合で『私』はいつものように変わらず友達と話し接していた。
そして教室に入ると他の友達とも普通に挨拶を交わした。誰もが皆、『私』に違和感を感
じることなくいつも通りに接していた。

椅子に座り授業を始める態勢が整ったとき、教室にアナウンスが流れた。
緊急で朝会が行われるようだ。

「なんだろ〜」

「さぁ〜」

生徒らは全員、体育館に集まり校長先生が話し始めた。
それによるとまたもや変質者が現れたようだ。だが『私』とは手口が全く異なっていた。
なんでも学校の中で誰もいない教室や部室などの部屋で女子の制服や下着が盗まれると
いった事件が昨日の夕方発生したらしい。

学校に侵入した『不審な男』は目撃されなかったということで内部の人間の犯行が強い
ということがわかった。
女子生徒は全員、特別警戒を強いられた。

「なんだろー」

「怖いねー」

「そうだねー」

辺りがざわめきながら不安な声がたくさん響いた。

(俺以外にも変なやつがいるのか。まぁ、俺には関係ないか・・・・)

教室に戻ると『私』は再び席につき授業を始められる礼儀正しい姿勢をとった。

「1時限目は現代文だったね」

そういうと『私』は教科書、ノート、筆記用具を取り出し真面目に授業を受ける気満々
な状態だった。

さらにその後も『私』は学校で好き放題にやっているものかと思われたのだが、授業中
でも休み時間中でも・・・・そして部活動中でも完全にいつもの私の行動を取っており
可笑しな行動は一切なかった。

『私』は私の今までの記憶・能力・経験をもとに充実した学園生活を送っているようだ
った。
そしてすっかり暗くなった頃。
『私』は部活を終えてひとりで部室で制服に着替える途中・・・・

「ふぅ〜、今日は一日中嬢ちゃんのフリをして疲れたぜぇ。もうすぐ嬢ちゃんの精神が
消えて俺のものになる身体だ。今までの記憶・能力・経験があるとはいえど、その辺は
しっかりと慣れておかないとな。明日は土曜で休みか。たくさん休ませてもらうぜ。・・・
・・・おっと帰る前にしておかないとな」

『私』は姿見の前で自身の姿を確認した。
上はシャツにボタンを途中まで閉じたブラウス、下はショーツのみだった。

『私』は怪しい表情を浮かべ右手をショーツの上に・・・・秘部のあたる部分に手を当
てた。

「うぐっ、あっ、ああ〜、いいっ、ああ〜ん」

『私』はそこに触れると敏感な部分が反応し喘ぎ声を漏らしてしまった。

「はぁはぁ、最高だ。嬢ちゃんが朝に俺の肉体に変化させてオナニーをしたならお返し
に俺も嬢ちゃんの身体でオナニーをしないといけないな・・・ううん、はぁ〜ん」

『私』は気持ち良さそうにひたすら喘ぎ続けた。
するとドアが開き部屋に誰かが入ってきた。

『私』はそれに反応し一旦手を止め中に入ってきた主の顔を見た。

「あ、あれ・・・・恵理子先生、どうしたんですか?」

「あら、まだ残っていたのね。棚崎さん・・・・」

『私』の目の前に現れたのは保健室の恵理子先生だった。

「私、昨日途中で倒れてしまったのでその分を取り戻したくて・・・・」

「そうなの・・・。あなたはとても真面目ね。でもそろそろ帰ったほうがいいわよ。朝
に校長先生も話されていたように変質者が最近多発しているようだから」

「そうですね。制服に着替えたら帰ります。さようなら、先生」

「ええ、またね」

『私』は制服にすぐに着替え学校を去って行った。

「またね、棚崎さん・・・・とても良い子ね・・・」

恵理子先生は小声でそう呟き、『私』を見送った。






(第8話へ)

        

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