女子高生おじさん 第4話「学校に出現した悪魔」


その日の夕方。
私は部活動中に身体が思うようにだるくなった。そして私はとうとう倒れ込み保健室に
運ばれベッドに寝かされた。

「睡眠不足と疲れが溜まったんでしょう・・・。ベッドでしばらく休むと治るわ。あな
たたちはもう帰っていいわよ」

「そうですね。失礼しました。先生」
そうして私を保健室まで運んだ女子生徒数人は去って行った。
保健室の中には私と谷沢 恵理子先生だけがいた。

谷沢 恵理子とは保健室の先生である。
年齢は今年で32歳になるのだが実年齢よりも若く見える。中々の美人でもてそうなの
だが未だ彼氏はできず、仕事一筋で頑張っている。
面倒見も良く親切で困っている生徒のことを第一に考える良い先生だ。
男子生徒だけではなく女子生徒の間でも注目の的だった。

「棚崎さん、疲れたでしょう・・・。たくさん眠っていいんだよ」

先生は私の頭をやさしく撫でた。
私はなぜか分からないのだが安堵を感じ意識が薄くなり完全に眠ってしまった。

だが私が眠って数分後のことだった。
『私』は急に眼をパッチリと開けて起き上った。

「うへへ、バトンタッチだなwこれも嬢ちゃんがすぐに眠ってくれたおかげだぜぇ」

『私』は私が眠って意識がないことを良いことに先生のもとに出現した。『私』はニヤニ
ヤと怪しい笑みを浮かべて良からぬことを考えていた。

「棚崎さん、安静にしてないとだめじゃない」

「うへへ。なぁ〜、先生。こんな機会は滅多にないんだし、俺とセックスしようぜぇ」

「へ?」

先生は『私』の急な言動に呆然としていた。それに対して『私』は立ち上がり少女とは
思えない強い力で先生の身体を抑えベッドに押し倒した。

「ちょ・・・・ちょっと・・・棚崎さん・・・!」

「私、先生のオマンコを一度で良いから舐めてみたいな。一体どんな味がする
んだろう。ぐへへ。・・・・俺の隠し持ってるペニスで先生を気持ち良く逝かせる
ことができるんだぜ」

『私』は下品な言葉を次から次へと発し、先生を攻めようとした。そしてどうやら正体を
隠す気はないようで私の身体の中に隠れている・・・・合体している変態露出狂は正
体を明かした。

「今の私はね・・・・『本物』なんだろうけど『純粋』な棚崎 麻奈じゃないんだ。私の
身体の中には変態露出狂のオジサンが潜んでるの。・・・・こうして私が気を失ってる
時は中のオジサンが代わりに身体を動かしてくれるの」

「・・・え?何言ってるの?棚崎さん・・・」

「・・・・いいよ。先生には特別に教えてあげるね。私の正体について」

『私』は今までの経緯について詳しく説明してあげた。

「・・・・そんな・・・身体が合体だなんて信じられない。でもいつもの棚崎さんとは
様子が違うみたいだし・・・・」

「まぁ、これを見てもらえばわかるよ」

『私』はベッドから離れた。そして身に付けている服を脱ぎ全裸となった。

「ちょ・・・・ちょっと・・・!!」

「じゃあ、いくね。先生」

『私』は全身に力を入れると身体が熱くなり汗をかき次第に手や足や胸、肩、顔・・・
・・・それは全身に渡り膨張し身体が変形した。そして数分が経つとそこには少女の姿
はなかった。
代わりに中年男性の姿がそこにあった。
それを目の当たりにしてしまった先生は驚愕し『私』の言ってることを信じざるを得な
くなった。

「ふぅ〜、全身を元の俺の身体に変えるのは時間がかかるぜぇ」

「そんな・・・・。あなたはいったい誰なの?」

「ぐふふ。言ったろ。今の俺は『純粋』じゃないんだってことをな・・・・。まったく異
なる身体が合体すると都合に応じて身体を変えられる・・・・・。俺は今、2つの身体を
持っているから今の俺は正真正銘・・・本物の棚崎 麻奈であり、俺でもあるんだ」

「棚崎さんをどうする気?」

「ぐはは。それは来週になってからわかることだ。そうだ、先生とセックスをするのは
来週にするとしよう。それまでに楽しみにしてるんだな」

男の『私』はそう言って再び身体に力を入れて肉体が収縮し小柄な少女の身体・・・・
私の身体に戻りその場に倒れた。

「棚崎さん・・・・大丈夫?」

「うう・・・・わたし、いったい?ああ、なんだか身体が疲れちゃった・・・・」

私は一時的に意識を取り戻したのだが、身体の疲れが溜まったせいか・・・・すぐにま
た眠ってしまった。

先生は私に服を着せて再びベッドに寝かせた。





(第5話へ)

        

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