女子高生おじさん 第3話「変態露出狂な私」
朝になり私は目覚めたのだがなぜだか疲れがとれていなかった。
眠ったはずなのだがあまり冴えずにいた。
『嬢ちゃん、おはよう』
「・・・もしかして夜中私の身体に何もしてないでしょうね」
『酷いなぁ。匿ってくれた命の恩人に対してそんなことするわけないだろ(まぁ、嘘だ
けどな)。それより早く学校に行かないと遅刻するぞ』
「そんなことわかってるって・・・・。あっ、そうだ。学校にいるときは今みたいに私
に話しかけないでね」
『ああ・・・。わかってるよ。何があっても話さないぞw何があってもな・・・』
「それならいいんだけど・・・」
私は彼に注意を促し学校へ向かった。
学校に着いた後も昨日と同様に彼は何もしてこなかった。
そしていつものように授業、部活が終わり学校を去ろうとした時に股間部分に異変を感
じた。
私は帰る前に女子トイレの個室に入りプリーツスカートを捲りショーツを下し確認した
ところ・・・
そこには男性の象徴である肉棒が備わっていた。
「ちょっと。これはどういうこと!!」
『・・・・・』
私の身体の中に匿っている彼は応答しなかった。今朝、私が話しかけるなと言ったから
だろうか・・・・。
何度も彼に問いかけても一切応答がなかったので私はどうすることもなくショーツを上
にあげようとしたのだが、私の股間部分に刺激が走った。男性器が私のショーツに触れ
た時、私は不本意ながら気持ちいいと思ってしまった。
これは今までにない感覚であり女性のそれとは違う快楽がそこにあった。
「まぁ、こんな機会、二度とないんだし。ちょっとくらい触っても良いかな」
私は自分の意思で男性器を触りだした。
「うぐぅ、あんっ!」
私はあまりもの気持ち良さにトイレの個室の中で恥ずかしい声を漏らしてしまった。
そして夢中になり理性を失い始めた時男性器は収縮され女性器に戻ってしまった。
「ああ、私ったら・・・・。なんてことを。これじゃあ、あの男と全然変わらないじゃ
ない。どうしたんだろう、私」
私は今までに自慰など全くしてこなかったのだが彼と合体してから精神的にも変化して
きていることに気が付いた。
徐々に私が私じゃなくなってきている。そんな気がした・・・・・。
その後は昨日と同様に何も起こらず、ついには寝る時間となり私はベッドに横たわり眠
り始めた。
すると、私の意識がなくなった頃『私』が目を覚まし起き上った。
「ははは、今日は俺のペニスを少しとはいえ遊んでくれたみたいだな。俺の身体も今や
嬢ちゃんのモノなんだから構わず自由に使ってもいいんだぜぇ。その代わり俺も嬢ちゃ
んの身体、勝手に使わせてもらうけどな・・・」
『私』はパジャマを脱ぎ全裸となった。
そして上に冬用のコートを身に付けてニット帽を被りサングラスをかけ、口元にはマス
クを付けた。
「これなら誰なのか分からないだろう」
正体がばれないように変装をした『私』は家を出て夜道を堂々と歩いた。
「誰かいないかなぁ」
『私』は人が誰か通りかかるのを待っていた。
しばらく歩いていると前方から誰かが歩いてくるのに気が付いた。
こちらにやってくるのは20代後半のOL。
疲れているようで残業帰りのようだ。
『私』はそれを逸早く察知し彼女の前に現れ、コートの捲り中(全裸)を見せびらかした
「うへへ。お姉さん、これをどう思う?」
『私』は男性のような野太い声で言った。どうやら声も私のと彼のとで都合に合わせて
チェンジできるらしい。
「きゃっ!!」
それを真近で見てしまった彼女は驚いて逃げてしまった。
「ぐはは。良い反応だな。これを見たら誰だって驚くよな。この俺のぶっといペニスを見
たらな・・・・」
『私』はこのとき上半身が女性のままで下半身が男性状態になっていた。彼の野太い肉
棒がすごく目立っていた。
『私』は再びコートのボタンを閉じて愉快そうに歩き始めた。
そのたびに歩行者を目撃し中を見せびらかし、快感とスリルと歩行者の反応を楽しんで
いた。
そうしてすっかりと変態露出狂となってしまった『私』は家に帰ることにした。
「へへへ、この身体をたくさんの人たちに見てもらえて良かったぜ。明日は何をして楽
しもうかな」
『私』はニヤニヤと良からぬ笑みを浮かべながら家のほうに向って行った。
そして、朝起きて私は目覚めたのだが昨日と同様に身体がだるくなっていた。
眠ったはずなのに疲れが取れていない。
私は起き上るのが辛かったのだが我慢して学校に行くことにした。
街を歩くと人が騒がしい。
昨夜、露出狂がこの地区周辺に目撃されたとのことだ。学校でもその話が大々的に伝え
られた。
犯人は中年男性と思われ女性ばかり狙われており何度も注意を呼びかけられていた。
(こんな大変な時にそんな・・・)
だが私はこのとき身体のだるさもあって他人事であるかのように聞き流していた。
私は露出狂の正体が『私』自身であることには気付かなかった。
(第4話へ)
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