変態女子中学生喫茶(2-2)


「うわぁ、なんだか緊張してきたなぁ。周りの人が本当に俺を女の子として見えてるん
だろうか。姿見でちゃんと確認したし、セーラー服を着た女装男のようには見られてな
いよなぁ。でもなんだかいつもと違った感じで不安だなぁ」

コピーライトにより、女子中学生の琴香の姿に変身した俊昭は緊張しながらも夜道を歩
いていた。

と、そのときだった・・・・

「そこの君・・・!!」

後ろから誰かに声を掛けられた。とっさに振り向くとそこには一人の警官がいた。

「は、はい。なんでしょう・・・」

琴香(俊昭)は俊昭と同じくらいの年齢の警官に突然声を掛けられオロオロとしながら
返事をした。セーラー服を身に付けた女装した自身が変質者として捕まるのかと思った。

(ああ、もうだめだ。ついに終わってしまう。俺の人生が・・・・)

だが・・・・

「君・・・・。今、何時だと思ってるのかね。こんな時間に女の子が一人で出歩くのは
危険だよ」

警官のその言葉に琴香(俊昭)はほっとし始めた。
どうやらこの警官にも俊昭を少女の姿に見えてるようだ。

「わ、わかりました。寄り道せずにすぐに家に帰ります」

そう言って琴香(俊昭)は警官と別れた。

「ふぅ〜、どうなる事かと思った。本当に俺が女の子のように見えてるんだな。いろい
ろ歩きたいところだけど今日はこの辺にしておこうかな」

琴香(俊昭)は元来た道を戻りアパートに引き返すことにした。

「あ、あれ・・・・。ことかちゃん・・・琴香ちゃんだ」

警官と別れた直後、後ろを振り向くと警官の姿は見当たらず・・・・代わりに琴香の友
達である智美の姿がそこあった。
智美はなぜかセーラー服を身に付けていた。

「琴香ちゃん。どうしたの?こんな時間に一人で出歩いたりして?」

智美は琴香をニヤニヤと見つめながら言った。

「ちょ・・・・ちょっとね・・・家にいても暑くて眠れず散歩したい気分になっちゃって・・・」

「ふーん。でもなんで学校の制服なんか着ちゃってるの?」

「こ、これはその・・・・そういうおま・・・あんたこそどうしたの?」

琴香(俊昭)は返答できなかったのだが、逆に質問をぶつけた。

「私は学校の帰りに友達の家に遊びに行ったら遅くなっちゃって今帰るところだよ」

「おr・・・・あたしも実は学校の帰りに知り合いの家に行ってこんな時間に・・・・」

「そうなの?だとするとさっきと言ってることが違うよ。それに確か今日、風邪で学校
を休んでなかったっけ?」

「え〜と、それはその・・・・」

智美は琴香(俊昭)の正体に気付いているかのように次々とニヤニヤしながら意地悪な
質問を繰り返した。おかげで何も言い返すことができなくなっていた。

「まぁ、いいや。それよりもいつものアレやろーよ」

「アレって?」

「こういうことだよ」

智美は突然、琴香(俊昭)の唇にキスをした。

「ちょ・・・ちょっと・・・・」

「あ〜ん。琴香ちゃんの唇ったらおいしい。夜で暗くて誰も見てないんだし今日も二人
でエッチなことしよ〜!」

「なっ・・・・お、おい、待て・・・・・!」

智美はその後も少女には決して言わないであろう下品な言葉を発し続け、琴香(俊昭)
に抱きついた。





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