甘い誘い

【文、絵】:搭杢煉瓦
 
ある日の夕方のこと。 仲の良さそうな中学生の男女二人が歩いていた。 「千菜。今度の日曜日、俺、暇だから一緒にどこかに行かない?」 「…うん、だったら遊園地がいいな」 「そうか。それもいいな。じゃあ、またな。千菜」 「うん、じゃあね。柏木君」 千菜は頬を染めたまま彼のあとを見送り帰宅しようとしたのだが… 「ねぇねぇ、君、可愛いね!良かったらこれからお兄さんとお茶しない? 欲しい物があったら何でも買ってあげるよ」 ガラの悪そうな20代くらいの男性が話しかけてきた。 「本当に何でも買ってくれるんですか?」 「ああ、本当だよ。さぁ、車に乗ってよ。冷房付いてるよ。おいしいお菓 子だってたくさんあるよ」 千菜は男の甘い誘いにより、男の車に乗ってしまった。 それ以来、千菜は……

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